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おすすめの本 第3回:前川浩子

おすすめの本や映像作品

『若草物語』(L. M. オルコット 作/吉田勝江 訳 角川文庫)

小学生の頃、女の子が主人公の物語が大好きでした。たくさん読んだのは外国のお話。女の子が冒険をしたり、困難を乗り越えたり、恋をしたりして成長する姿をわくわくしながら楽しみました。

その中で1冊を取り上げるとしたら『若草物語』です。アメリカの小説家オルコットの作品で、マーチ家のメグ、ジョー、ベス、エイミーの四姉妹を描いたお話です。アメリカの南北戦争が物語の背景にあるので、この時代のアメリカがどのような社会だったのか、日本とどんなところが違うのか、といったことを考えるきっかけにもなるかもしれません。ですが、やはり、物語の面白さはこの四姉妹にあります。きょうだいであっても、一人ひとり性格が違うこと、お姉さん、妹といったきょうだいの関係性によって作られる役割、きょうだいげんかがあることなど、きょうだいならではの難しさがあります。しかし、一方で、きょうだい同士が思い合う姿、助け合うあたたかさも、そこにはあるのです。

ここでは四姉妹の性格については内緒にしておきます。ぜひ、みなさん自身で、この姉妹たちの性格を味わってみてください。そして、自分は誰の性格に似ているかな、とか、誰と仲良くなりたいかな、といったことも考えてみると面白いかもしれません。

今思うと、私がかつて、女の子が主人公の作品をたくさん読んだのは、その主人公に憧れたり、好きになったりして、自分もそんな女の子になりたいという気持ちを持つためだったのかもしれません。物語の中で出会ってきた、たくさんの女の子たちが、もしかしたら今の私を作ってくれているのかもしれませんね。

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