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おすすめの本 第7回:眞榮城和美

おすすめの本や映像作品

『えほん もやしもん「きんのオリゼー」てをあらおう/いただきます/はをみがこう』(いしかわ まさゆき 作 講談社)

新型コロナウイルス感染症拡大により,外出自粛が続いている昨今,私たち大人が想像している以上に子ども達は菌(ウイルスも含む)に対する恐怖心を高めているかもしれません。

感染症専門家の方たちは,菌(ウイルスも含む)について「正しく怖がる」ことの重要性を説いています。

幼い子ども達も,生きていく上で大切な菌について,ご家族と一緒に楽しく学ぶことによって,「正しく怖がる」ことができるようになるのではないでしょうか。

そこでご紹介したいのがこの3冊です。

この絵本は,「もやしもん」(石川雅之著イブニングKC,第12回手塚治虫文化賞マンガ大賞など数多くの賞を受賞している素敵な漫画です。アニメ化もされています。)の中で大活躍している菌のオリゼー(麹菌)が,「てをあらう」ことがなぜ大切なのか,「いただきます」と言って毎日食べている食べ物の中でどんな菌が活躍しているのか,そして,ごちそうさまの後に「はをみがく」ことがどうして必要なのかについてわかり易く教えてくれます。

読み聞かせをする大人側にも気づきがたくさんある絵本です。例えば,「てをあらおう」の冒頭には,「お家の方へ」というメッセージがあり,その中で「読み聞かせの時に『たとえキレイに見えても目に見えないものがいるかもしれない』事を伝えていただければ幸いです。」と書かれています。また,各ページには,「お家の方へ」と欄外記載があり,何を大切にしながら子ども達と一緒に読むと良いのかがわかります。さらに,知っていると子どもに自慢できそうなうんちくもたくさん記載されています。

とにかくかわいいオリゼーと一緒に,「菌」について正しい知識を身に付け,家族そろって心身ともに健康に過ごしていきたいものですね。

保護者の方,小学生以上の方には,この絵本たちの基になっている,石川雅之著「もやしもん」(イブニングKC)もお勧めです。「菌」の存在を肉眼で視認できるという不思議な能力をもつ農業大学生が主人公の学園物語です。

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