![](https://peersproject.info/wp-content/uploads/2021/08/peers_reports.jpg)
これまでの研究成果のご報告
本ページでは、調査にご参加くださっているすべてのご家族のお子さんがご回答を終えられている調査内容の一部をご紹介いたします。
調査の際には、毎回お聞きしたい事が多くてどうしても質問数が増えてしまうなど、いたらない点に反省を重ねながら調査に取り組んでいます。
その度に、皆様にいただいた温かいお手紙や、叱咤激励、なにより調査への丁寧なご回答に励まされております。本当にありがとうございます。
今後ともご理解とご協力を賜りたく改めてお願い申し上げます。
![](https://peersproject.info/wp-content/uploads/2021/09/report_210921.jpg)
コロナ禍に入ってからは、オンラインによる実験調査も行っています。
研究結果の一部ご報告
皆様にご協力いただいたアンケートの情報は、以下のような形式でまとめてご報告させていただいております。これからも随時ご報告致します。
結果の一部にはなりますが、まとめたものもありますのでご興味がありましたら下記報告書(PDF)をご覧ください。
※もう少し詳しい結果については報告1PDF(PEERS調査結果報告1.pdf)をご参照ください。
※2021年度までの情報をまとめた結果は報告2 PDF(PEERS調査結果報告2.pdf)
をご参照ください。
今後もまとまり次第、結果報告を行って参ります。
社会性や自分でできると思える気持ちは加齢とともに着実に発達していく.男児よりも女児の方が早い
ここでは、社会性やコンピテンス(自分で何かを得意と感じること)の発達についてまとめています。
2歳から4歳にかけて、保護者の方から見て、お友だちとうまく関わったり、自分の気持ちを相手に伝えたり、自分で取り組んでいることができると思えるお子さんが着実に増えていくのがわかります。
また、女児の方が男児よりも進み具合は早く、とくに自分の気持ちを伝えるのは、女児の方が早くできるようになるのがわかります。
![](https://peersproject.info/wp-content/uploads/2021/08/202108301_report_2-981x1024.jpg)
コロナ禍のマスク使用に関する臨時調査
保護者のみなさまへ
先日は、コロナ禍でのマスク着用に関する調査にご協力頂きありがとうございました。
今回の調査では、普段からPEERSの調査にご協力頂いている方の中で、下のお子様が小学4年生以上のご家庭に参加をお願いいたしました。調査期間は、下記にあります通りに、2023年2月24日~4月19日までとなり、多くの方には、新学期・学年が始まる前にご回答頂くことができました。ここに改めて感謝申し上げます。
予定より少し遅くなってしまいましたが、調査の概要をお伝えさせて頂きます。以降の集計結果は、お子様にもご覧頂けるように、なるべく平易な表現になるよう努めました。お時間があるときに、お子様と一緒にご覧頂けますと幸いです。
調査にご協力いただいたみなさまへ
みなさま、こんにちは。今年の2月から3月に、マスクを着けることについての調査に答えて頂きました。ありがとうございました。みなさまの回答をまとめたので、良かったらご家族で見ていただけるとうれしいです。
最近では、マスクを外している人も多く見かけるようになりましたし、学校でも外しているお友だちもふえているかもしれませんね。2月や3月のときと今では、マスクを着けることや気持ちにどのような違いがあるでしょうか。そんなことを考えながら読んでみてください。
■調査に協力してくれた方の情報■
参加人数:全国からご参加いただいた220名
小学生86名(男子35,女子51)/ 中学生101名(男子50,女子61)/高校生33名(男子16,女子17)
1.学校でのマスクについてのルール
表1は、学校で『マスクを外して良いルール』になっている時間についてまとめたものです。
①(青色のところ)を見ると、小学校から高校まで同じように、「体育」や「給食・お昼ごはん」の時間にマスクを外して良いルールになっている学校が多いのがわかります。しかし、国語や算数などすわって受ける授業や音楽の時間では、マスクを外して良いとする学校はまだ少ないようでした。
つぎに、②(黄色のところ)の『はなれていればマスクなしで話して良い』というところを見てみましょう。小学校のところを見ると、「体育」は『マスクを外して良いというルール』になっている学校が84.9%であるのに、マスクなして話して良い学校は57.0%であり少なくなっています。また、「給食・お昼ごはん」の時間のところを見ると、小学校から高校まで同じように、マスクなしで話して良いのはだいたい30%から40%ぐらいですので、多くの学校が黙食(もくしょく)を続けているようでした。
③(ピンク色のところ)は、『マスクを外して良いルール』になっている学校(小学校から高校までを全部足しています)のなかで、どのぐらいの人が本当にマスクを外しているかを計算したものです。これを見ると、「体育(65.3%)」や「給食・お昼ごはん(82.4%)」では外している人が多いですが、「国語や算数などすわって受ける授業(22.2%)」や「音楽(22.1%)」ではまだ少ないことがわかります。「外遊びや休み時間」で外している人も、46.7%ですから半分ぐらいの人が外していないことがわかりました。
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2.マスクを外したい気持ち
それでは、どれぐらいの人がマスクを外したいと思っているのでしょうか。今回は、学校がマスクを外すのをゆるしているかどうかは別にして、学校のそれぞれの時間でどのぐらい外したいと思うかを質問しました。図1は、みなさんの得点の平きん値(全員の得点を足して人数で割った値)をグラフにしたものです。この調査では、マスクを「まったく外したくない」が1点、「とても外したい」が5点、「どちらでもない」が3点でした。そのため、3点よりも得点が低くて、3点の線(赤い線)から左にあるほど「外したくない」気持ちがあり、右にあるほど「外したい」気持ちがあることになります。緑色が小学生、水色が中学生、むらさき色が高校生の平きん値になります。図を見ると、小学校から高校まで同じように、「体育」や「外遊び・休み時間」、「給食・お昼ごはん」や「登下校」の時間に外したいと思っているようです。しかし、「国語や算数などすわって受ける授業」や「音楽」では外したくない気持ちの方が強くなっていて、座って先生の話を聞いていたり、人前で声を出したりする授業では、マスクをしている方が、気持ちが落ちつく人が多いのかもしれません。
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3.マスクを着ける理由
ここで、みなさんが教えてくれた、マスクを着ける理由を見てみましょう。図2も図1と同じように、質問ごとに、みなさんの得点の平きん値(全員の得点を足して人数で割った値)をグラフにしています。それぞれの質問について、自分は「あてはまらない」と答えれば1点、自分は「あてはまる」と答えれば5点、「どちらでもない」と答えた場合には3点になります。そのため、平きん値が3点の線(赤い線)から左にあるほどあてはまらないことを、右にあるほどあてはまることを表しています。緑色が小学生、水色が中学生、むらさき色が高校生の平きん値です。
図2を見るとわかるように、小学生から高校生までのすべてに共通して、「マスクをしていると気持ちが落ちつく」の平きん値は3より高く、あてはまる方になっていました。マスクをしていて気持ちが落ちつくというのは、マスクが生活の一部になっているということかもしれません。同じように、「マスクをしていれば、だれかに病気をうつすのを心ぱいしないでいられる」や「まわりの友だちがマスクをしているから自分もしている」という質問でも、あてはまる方に平きん値が高くなっていました。このことから、マスクをするのは、感染を予ぼうするためや、まわりの友だちとちがう行動をとるのが不安であるからマスクをする人が多いことが考えられます。とくに、中学生や高校生では「まわりの友だちがマスクをしなくなったら、自分もしない」の平きん値も高いので、マスクを着けるかどうかの判断(はんだん)は周囲の友だちからの影響(えいきょう)が大きいと言えそうです。
また、小学生から高校生までのすべてに共通して、「マスクをしていない人を見ると、自分勝手(かって)だなと思う」の平きん値は3より低く、あてはまらない方になっていました。このことから、今回の調査に参加してくださった方の中には、マスクを外したければ外しても良いと考えている人の方が多かったと言えそうです。
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4.マスクを外すアイディア
これまで一緒に見てきたように、4月に学校が始まったころぐらいまでは、学校ではまだマスクを外す機会が少なく、外して良い時間でも外そうとしない人が少なくないこと、いつもの座って受ける授業中では、どちらかと言えばマスクを外したくない人が多いこともわかりました。また、マスクを着けるのは、それが生活の一部になっていることや、周りの友だちに合わせていることが理由として考えられるとともに、マスクを外したい人は外しても良いという考えもあることがわかりました。
最後に、皆さんが考えてくれた「学校のみんながマスクを外すためのアイディア」をしょう介したいと思います。みなさんが答えてくれたどれもがすばらしいアイディアと思いましたが、ここでは代表的なコメントをしょう介します(言葉はなるべく書いていただいたままにしています)。
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さて、みなさんは今、学校でどんな風に生活していますか。比べてみて、感想などがあれば教えてください。
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そろそろ夏休みですね。みなさんの夏休みが楽しくてすてきな毎日になるのをねがっています。
ちょうさにご協力いただき本当にありがとうございました。